ナカモトサトシ、ノーベル経済学賞候補へ

イメージ画像:ナカモトサトシ、ノーベル経済学賞候補へ

私は喜んでナカモト・サトシの代理で2016年ノーベル経済学賞を受け取るだろう。

シカゴ大学で金融を専攻し博士号を取得してから25年、私はついにノーベル賞委員会から連絡があったのだ!

…いや、私がノーベル賞に指名されたのではなかった。

期待もしていなかった。

委員会は私に2016年の経済学賞に誰かを指名してほしいということで招待したのだ。

私はそのことを誇りに思う。

正直に言って、これが私がもっともノーベル賞に近づいた経験である。

数名のもっと私より向いている候補がすぐに私の心に過ぎった。

経済学を仕事にしている人ならほぼ同意するであろう名前であるが、ニューヨーク大学のポール・ローマーやシカゴ大学のダグ・ダイアモンド、マサチューセッツ工科大学のスティーブ・ロスである。

彼らは自身らによる影響力の強い70・80年代の仕事によって、その常連の候補者である。

大いにありえることとして、彼らは近いうちに多くの人が熱望するであろう賞を獲得するであろう。

私はそれから誰のアイデアが21世紀において破壊的な影響を持ちそうか考え始めた。

ビットコインの発明者の名前が突如私の意識に飛び上がってきて、私はそれ以来自分の心からそれを取り除くことが出来ない。

ナカモト・サトシである。

ナカモト・サトシとは誰か。私たちはよく分からない。

彼がどこで働き、どこに住んでいるのか。私たちは知らない。

経済学や金融分野のどの学問的な雑誌で彼は自身の研究を発表したのか。

いや、誰しもが探し求めるであろうどんな評判の雑誌でも彼は発表していない。

アメリカン・エコノミクス・レビュー、ポリティカル・エコノミー・ジャーナル、ジャーナル・オブ・ファイナンスそしてエコノメトリカなどだ。

彼は何か発表したのか?

そう、9ページに及ぶ “Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”という題名の白書を2009年5月24日にインターネット上で公表した。

それで、「なぜ彼が経済学でノーベル賞に値するのか」。

私は、数百人の中からノーベル賞の候補者を提案するのを私に任せたノーベル委員会は知りたいだろうと思う。

私はナカモト・サトシのような完全な部外漢を候補に選ぶような何か気まぐれな人物だろうか。

ちょうどロメイン・ローランドが候補に上げられたとき、シグマンド・フリュードが1936年のノーベル賞の医学でなく、文学賞を受賞したように。

否、事実私はナカモト・サトシをその賞に推薦することにおいて全く真剣である。

ビットコインの発明、デジタル通貨は革命的であることに何の不足もない。

多くの物理的な通貨が歴史的に使用されてきた。じゅず玉、貝殻から金や銀などの貴金属、そしてハイパーインフレの際にはタバコのような消耗品やスポーツカードに至るまで。

紙幣、あるいは法定通貨として知られるものは貿易や交換を促進するために自身らの通貨を発行するさまざまな地方や国など、世界中にありふれている。

ビットコイン、その通貨は時にデジタル上の金といわれる一方、デジタルであり純粋に数学上の対象として存在する。

その他それは多くの利点を物理的な紙幣に与える。

それは安全でほぼ破ることが出来ない暗号コードに頼っているといわれ、何百万の小さい単位に分割でき、安全にほとんど即座にインターネットにアクセスできる世界中の誰から誰にでも送ることが出来る。

政府や中央銀行や金融仲介業者、たとえばVISA、MasterCard、Paypalなどを迂回し、あるいは営利的な銀行は時間の遅れや取引コストを削減することが出来る。

しかし信頼できるデジタル通貨を創造する可能性を演出することを超えて、ナカモト・サトシのビットコインプロトコルは数多くの金融契約(通貨だけでなく)がデジタル化でき、安全に認証され、蓄えられ、誰から誰にでも即座に送られることを示すことで、金融技術の世界が興奮する革新を与えた。

これが示すことは計り知れない。

これはStellar.orgが創造しようとしているような、そしてEthereum.orgが育成しようと試みているようなお金と他のスマートコントラクトを動かすための公開で非中央集権型で公共の経済基盤を創造する。

それはEメールのように簡単で安全しかもほぼ取引コストがゼロである。

2015年10月31日のエコノミストマガジンのカバーであり、リードストーリーはこれをよく詳細に説明している。

ナカモト・サトシの貢献は私たちのお金についての考え方を変えるだけでなく、中央銀行が金融政策を行っている役割をひっくり返しそうで、ウェスタンユニオンの高いコストの送金を破壊し、VISAやMasterCard、Paypalなどの仲介業者から課される2-4%の取引税、費用がかかる公証人やエスクローのサービスを削減し、実に法に基づく契約の風景を完全に変えるであろう。

銀行、金融、法律など多くの産業が激変するだろう。

消費者は大いなる受益者であり本当に社会の貧しい人々や限界収益点の部門が来る数十年において金融と社会的包括の恩恵を受けるだろう。

この数十年の経済や金融におけるほかのいかなる革新もナカモト・サトシのすばらしい発明の影響を超えるものを私は思い浮かべることが出来ない。

それが私が彼をノーベル経済学賞にノミネートした理由だ。

もしノーベル委員会がナカモト・サトシが賞に値すると納得した場合、さて問題はどうやって彼と連絡を取り受賞を知らせるかだ。

通常は委員会が受賞者の電話番号を調べ獲得を知らせるのだ。

しかしこの場合誰も彼が誰か知らず、どこに住んでいるか、電話番号も知らない。

しかし、これは彼が存在しないということを意味しているのではない。

彼は存在するのだ。

彼はオンラインで存在する。

彼は過去に他の人がそうしたようにオンラインで連絡を取ることが出来る。彼は匿名でコンピュータ科学や暗号学のコミュニティと連絡を取っていた。

もし彼が賞を受け取るなら、彼は受諾を立証し連絡が出来る。

彼はまず登場はしないだろう。

彼は一生匿名でいることを選んだのだから、12月のスウェーデン、ストックホルムで賞を受け取るために本当のアイデンティティを明らかにすることはないだろう。

私は喜んで彼の代理で賞を受け取りに行く。

え、受賞スピーチは?って。

それも問題ない。

彼は自分でスピーチを書き、電子署名して安全に私に送ることが出来る。

もちろん、私はリハーサルして授賞式で彼の代理でスピーチを行うだろう。

最後に賞金の問題がある。

いや、私は彼の代理でスピーチをし賞を受け取ったからといって賞金をいただくことを望んでいるのではない。

ノーベル委員会は賞金のために簡単にビットコインを購入し即座に彼に送ることが出来る。

かなり初期のビットコイン取引が彼に属するアドレス1HLoD9E4SDFFPDiYfNYnkBLQ85Y51J3Zb1 を示している。

もちろん、彼は自身が送ってほしいアドレスがあればそれを委員会に伝えることが出来る。

ナカモト・サトシはすでに数百万ドル相当のビットコインを所有しているからその追加の賞金は彼にとってたいした意味はないかもしれない。

もし彼がそうしたいなら、委員会は賞金を私のビットコインアドレス165sAHBpLHujHbHx2zSjC898oXEz25Awtjに送ることが出来る。

ナカモト氏と私は後で解決するだろう。

 

上記は以下のページの和訳です。

http://www.huffingtonpost.com/bhagwan-chowdry/i-shall-happily-accept-th_b_8462028.html


 

(投稿者談)

このUCLAの教授、面白い。

本当にナカモトサトシが受賞したら、すごいことになりそう。

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